頭痛へのカイロプラクティックの対処について

頭痛の種類

頭痛に悩まれる方は非常に多く医療機関での受診理由として多い症状のひとつです。また重症化による苦痛は大きく生活の質を低下させる症状でもあります。その種類は片頭痛や緊張性頭痛など頭痛そのものを病態とする一次性のものと他の疾患に付随しておこる二次性の頭痛に大別されます。

  • 一次性頭痛 群発頭痛、片頭痛、緊張性頭痛等
  • 二次性頭痛 高山病、脳腫瘍、感染症、緑内障、脳出血、髄膜炎、副鼻腔炎等

注意が必要な頭痛

二次性の頭痛の中には重篤な原因によるものがあるため、カイロプラクティックにおいてもその点の確認を行います。医療機関で対処すべきものは主に感染性、毒物、血管障害、腫瘍、炎症性のものです。それらに由来するかどうか、特に以下のような徴候が多く見られる場合はまず医療機関での受診をおすすめしています。

  • 非常に強烈に痛みがある。
  • 最近になって頭痛が発症した。
  • 症状が顕著に悪化してきている。
  • 発熱や体重減少がある。
  • 視覚障害を伴う。
  • 精神状態が変化する。
  • 手足が動かしづらい。
  • 身体のどこかにしびれや感覚麻痺などがある。

上記のような徴候がない、もしくはすでに医療機関での受診がすんでいる場合はカイロプラクティックの観点からケアの検討を行います。

カイロプラクティックによる頭痛へのアプローチ

カイロプラクティックによって軽減可能な頭痛のタイプの直接原因は以下のようなメカニズムをもったものです。

  1. 筋肉の過緊張がそれ自体に痛みまたは他所に関連痛をおこしている場合。
    例) 緊張性頭痛、頚性頭痛
  2. 筋肉の過緊張が神経絞扼しつづけることで神経痛をおこしている場合。
    例) 後頭神経痛
  3. 交感神経の過活動などによって血管性の疼痛をおこしている場合
    例) 片頭痛

具体的なアプローチとして、1および2は過緊張を起こしている筋肉の緩和および筋肉の過緊張を起こしている原因(周辺の関節の可動制限やその土台となる姿勢のくずれ)に対処します。3については身体全体の筋肉の過緊張、特に交感神経が優位になった場合に緊張が強くなる筋肉群(首の後ろ、背中、足腰の屈筋群)をゆるめることで、間接的に交感神経の抑制を促します。

頭痛にお悩みの方へ

あまりに長く患われると痛みと共存する状態になる場合があります。できることをすべて行った上であればそれもひとつの結論ですが、カイロプラクティックでしっかりケアすると痛みの程度や頻度が減少することが多くあります。受けたことがない方はカイロプラクティックによるケアを試してみてください。