おしりから足にかけてしびれる方へ

しびれとは?

「感覚」は目鼻や皮膚に存在する受容器が外部の刺激をうけ、神経がそれを伝達し、脳によって解釈されます。しびれはその過程のどこかに問題が発生し、感覚が消失した状態もしくは外部刺激に応じた感じ方ができない、つまり異常な感覚をもつ状態をいいます。
おしりから足にかけてのしびれは、坐骨神経にそった場所であらわれる「なんらかの違和感」を「しびれ」と表現される場合が大半です。まれに指先、膝の内側など足の前面に症状を訴える方もいます。

注意すべき点

おしりから足にかけてしびれを引き起こす疾患は非常に多いため、カイロプラクティックでは医療機関にかかるべきものを除外するためまず以下の徴候について確認します。

  • 急にはじまったものか
  • だんだんと症状が強くなり、筋力低下も起こる
  • ふともも、性器や肛門などを含む面いわゆるサドル型の領域にしびれ、麻痺がある
  • 排尿排泄傷害(尿失禁、便失禁)がある
  • 両側性にしびれる

上記のような徴候がみられる場合、医療機関での受診をおすすめします。それ以外の方についてはカイロプラクティック施術を具体的に検討していきます。

カイロプラクティックによる対処

重篤な疾患による「しびれ」ではない場合、そのしびれの質と場所を詳細に確認します。おしりから足の後面にかけて症状を出すのは腰椎の脊柱管周辺における神経根の問題かその先の坐骨神経が臀部の筋肉(梨状筋)による絞扼で傷害されている場合が多くあります。
それらを整形外科検査等で判別し、神経根の問題であれば直接の対処せず、腰部の筋肉および骨格バランスを調整することで偏った負担を軽減し、後者であれば筋肉そのものをリリースし股関節、仙腸関節のバランスを調整し再発を防止します。

しびれにお困りの方へ

神経の障害によるしびれは、原因への対処が遅れるほど残りやすい傾向があります。またしびれを発生させている構造的な原因も改善するのに時間がかかることが多いので上記注意すべき徴候を感じた場合、早めに医療機関への受診も含め検討してください。

 

しびれに関する症例集
右太ももの裏がしびれる