車を運転していると腰が痛くなる

会社員(デスクワーク) 30代男性
慢性的に腰が痛い。車の運転や新幹線や飛行機の移動で長く座ると痛くなる。関連して、目の疲れや全身の疲れが抜けない。立っていると楽になる。
当院のマネジメント
症状: 座位における腰部の痛み
直接原因: 脊柱起立筋、大腰筋の過度な緊張
根本原因:   アルコールによる肝臓への負担
施術: 肝臓のモビリゼーション、大腰筋のリリース、アルコール摂取量の低減
経過: 週一回を2ヵ月、月一回を4カ月でその間の頻度は低減した。禁酒してからは症状そのものが消失

この方は関節や筋肉が良好ですが、腰部の前弯/胸部の後弯が強く、前後方向の体幹の支持に問題がありました。当初、大腰筋の過緊張を解消する施術で、一定期間は症状がでない状況になりましたが、数か月に一度は強い症状をもって再来するというサイクルになっておりました。

筋骨格系にアンバランスをもたらす明確な原因がないにも関わらず、再発を繰り返す場合、その方の普段の生活環境にきっかけがあります。腰痛の発症サイクルに関して、移動の他に飲酒(会食)などのパターンがあったため、お酒もしくはアレルギーに至らないが身体に合わない食物に関する耐性の低下による筋機能の低下を考えました。

まずはお酒を控えるということで、一か月後にメンテナンスに来院されると腰痛は消失したとのことでした。生活環境、特に飲食に関するアドバイスは強迫的な力をもつためカイロプラクターが軽々に口するべきものではないと自認しております。ただ、食が多様である現代の日本においては、気づかないで自分の合わないものを摂取する可能性があるので、日々の食に対して自覚的であることは申し上げています。

アルコール類は、肝臓に負荷をかける毒素で最も一般的にあると同時に社会的に許容されている。アルコールの分解能の生来低い人や疾患・投薬などで肝臓に負担がかかっている人は、一般的に「健康にいい」とされている摂取量でも肝臓に問題を起こす場合があります

お酒を楽しみとしている人の場合、お酒を飲むことによる心理的な喜びや社交などを含めて自身のQOLが決まりますので、そこに踏み込むには明確な根拠が必要です。この方の場合、お酒自体はそれほど好きではなく、仕事上の付き合いとして飲まれていため、遅きに失した感はありますが症状を解消することがおできになられました。徒手技術は万能ではないことが再確認できる症例でした。

肝臓

下部胸椎における胴体横断面です。肝臓は思ってるより3倍大きいです